商品説明
Avalanche®はEZ biosystemsの登録商標です。
in vivoでの遺伝子機能解析やRNA干渉解析に使用できるトランスフェクション試薬です。本試薬は核酸と相互作用し複合体を形成し、エンドサイトーシスにより細胞内に移動します。複合体は核酸を分解から防ぎ、効率的に細胞内輸送されます。DNA、shRNA、siRNA、オリゴヌクレオチドを運搬できます。静脈、腹腔、腫瘍などからインジェクションでき、肺、肝臓、腎臓、脾臓、すい臓、あるタイプのがん細胞に投与できます。皮下腫瘍へsiRNA、プラスミドDNAを直接インジェクションできます。炎症反応がなく、血清中で16時間安定です。
200uLの試薬でマウスでは20回分トランスフェクションできます。
試薬選択ガイド
製品名 | アプリケーション | サンプル | 困難な細胞への トランスフェクション | |
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Omni | 広範な細胞株に使用可能 | DNA siRNA Co-Transfection | ◯ | |
Cell specific | Primary Cell | 初代細胞用 細胞ごとに33種類の試薬 | ◯ | |
Cell Line | 株細胞用 細胞ごとに147種類の試薬 | ◯ | ||
PRO | タンパク質発現用 | – | ||
in vivo | in vivo用 | DNA,shRNA,siRNA オリゴヌクレオチド Co-transfection | – |
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特長
- in vivoでDNA、shRNA、siRNA、オリゴヌクレオチドを効率的に運搬
- DNAとsiRNAのco-transfection可能
- 炎症反応を示しません
テクニカルノート
in vivo トランスフェクション効率
マウス尾静脈注射により本試薬とEGFP発現ベクターを投与し、48時間後、肺、脾臓、肝臓、腎臓を採取しました。凍結切片を作製し、DAPIにより核酸を染色しました。
in vivo RNAi
PPARa mRNAをターゲットとしたsiRNA(30ug/マウス)を投与し、24時間後、肝臓を採取し、RNAを単離しました。PPARa mRNA発現レベルはqRT-PCRにより解析しました。
co-transfectionによるRNA干渉
siRNAのトランスフェクション後、マウスの各組織を採取し、RNA干渉を調べました。pGL3コントロールベクターおよびpRL-SV40プラスミド(Promega)をsiRNAと一緒にマウスへco-infectしました。2つのプラスミドはそれぞれP. pyralis luciferase+(Pp-luc+)とR. reniformis luciferase(Rr-luc)を含んでおり、Pp-luc+とRr-lucの活性比率を算出することによってマウス間のトランスフェクション効率の差を補正しています。
炎症反応
本試薬を用いて核酸を静脈注射してから6時間後の血清中のTNF-α、IL12/IL23、IFNγ、IL6濃度を測定しました。
Negative control:5% グルコースを静脈注射
LPS(Positive control):50ug LPSを腹腔内注射
Avalanche-in vivo:トランスフェクション試薬のみ
DNA、siRNA:40ug
Avalanche-in vivo/DNA:トランスフェクション試薬+40ug DNA
Avalanche-in vivo/siRNA:トランスフェクション試薬+40ug siRNA